シングルマッチ
イライジャ・バーク vs スコット・ライト
○バーク(イライジャ・エクスペリエンスによるタップアウト勝ち)ライト×
どこからが決まり手に相当する技名なのか分かりませんが、ストローク(河津掛けから前に倒す。JJの決め技)から、相手が腹這いの状態で左脇に相手の右腕、両足で相手の左腕を極めるのがフィニッシュの流れです。
ターカイの試合が予定されていたようですが、なぜか付き人のバークが試合をすることになったようです。
実況はターカイの話を中心に喋っていましたが、二人ともアマチュアスポーツでの実績はかなりのものがあります。
バークはアマチュアボクシングで103勝1敗 102KOという成績を残しています。
ターカイもレスリングでは名の通った選手だったようで、大学時代は71勝1敗という実績を残しています。ちなみに1敗の相手は、アトランタオリンピックの レスリング フリースタイル 100kg級 で金メダルを取ったカート・アングル。
ターカイはレスリング出身らしく、グランドが多く地味で面白くありませんが、バークは打撃も使えるのでそれなりです。両者ともシュートファイター(UFCを意識した)スタイルなのですが、これはスパイクTVがUFCを放送しているので格闘技色の強い選手を出して対抗しようということでしょうか?
ただ、これまで格闘技色の強い選手というと、ケン・シャムロック、ダン・スバーン、タンク・アボット、スティーブ・ウィリアムス、バート・ガン、スティーブ・ブラックマン(こらそこ後半で脱力しないように)といった選手がいましたが、辛うじてシャムロックが(試合が退屈と言われながらも)IC王者になったくらいで、あとはせいぜい中堅止まりか前座にすぎませんでした。ボクシングでは二流のバタービーンにKOされたバート・ガンと、そのバートにKOされたウィリアムスがどれだけ情けなく見えたことか。もっとも、バービックやロベルト・デュランを日本のインチキシュートファイターに穢され、ウェップナーがリングアウト負けにされ、映画俳優同士のボクシングマッチで馬鹿にされたボクシング業界にしてみれば「借りを返しただけ」なのでしょうが。バートやウィリアムスは三下だったからよかったのですが、もしストーンコールドかHBKとマイク・タイソンの試合が実現していたら絶対にガチンコではやらなかったでしょう。
シルベスター・ターカイは、日本では「プレデター」のリングネームで知られています。プロレスラーとしては、ブルーザー・ブロディのコピーでした。私は生で何度か見ていますが、体の大きさとギミックの割には小じんまりとしたレスリングをしていたという印象があります。
プロレスではそれなりに活躍していましたが、メジャー団体からはお声が掛からず、主戦場は貧乏だったのでギャラも安いことが理由だったのか格闘技の試合を行うようになり、K-1系格闘技イベントにてMMAやK-1ルールの試合を行っていました。
しかし、なぜかろくなカードを組んでもらえなかった(レスリング出身なのにボンヤスキー相手に立ち技で試合させんなよ…)のが不満だったのか、契約更新前にWWEから声が掛かったのかは分かりませんが、またプロレスに戻ってきたようです。