ECW王座時期挑戦者決定戦

カート・アングル vs サブゥー


RVD乱入により無効試合
※時期挑戦者未定


すっかり“勇作”コールが消えたカート。
本人は嫌がっていたから仕方ないのですが、ファンとしてはなんとなく寂しい。
これまでずっと立ち位置はヒールに近いのですが、カードを見れば対ベビーフェイスも対ヒールもあり、実質的にはニュートラルに位置しています。
今回はSmackdown!同日収録ということで、ECWフリークには絶大な人気を誇るサブゥーよりもカートに声援が集まっていたようです。
どちらにもブーイングらしいブーイングはありませんでした。
それだけに盛り上がりに欠けた感は否めませんが。

サブゥーはカートのグラウンドレスリングに対しても真っ向勝負。
プロレスのグラウンド技術はあまりありませんが、アマレスの技術はあるようです。

的確な跳び技とグラウンドを組み合わせてカートと互角の勝負を繰り広げるサブゥー
ここまで復調したとは嬉しい限り。
絶不調時は跳び技のバランスが悪く、着地に失敗してはどこかを痛めて動きが止まっていましたから。
肩が痛そうでしたが、どこかを痛そうにするのはいつものことなので仕方ありません。
動きが止まらなければ文句はありません。
出来ればこのようなシチュエーションではなく、実力をフルに発揮できる状態で対戦して欲しかった。

サブゥーがキャメルクラッチを決めようとした瞬間、カートは体を入れ替えてアンクルロックで逆襲。
しかし、サブゥーが体のバネではじき飛ばした為、カートは場外に転落。
場外のカートに向かってサブゥーのトペ・コンヒーロ。ここで「ECW」チャント。
タズはこの捨て身の攻撃を「カマカジ」(神風)と評しました。

カートをリングに戻すと、サブゥーは旋回式スプラッシュ。
フォールを返されると、今度はクロスアームブリーカー(十字固め)まで繰り出しました。
まさかWWEの会場で「ジュージガターミ」なんて単語を耳にするとは。
そして、それを口にしたタズはシューターとして知られていました。ずんぐりむっくりの見た目に騙されてはいけない。
タズが口にする日本語の技名がアメリカで定着したこともあります。

しかしカートはそれを切り返してアンクルロックを極めて勝負に出ます。
そこでRVDが椅子を持って乱入。
カートにヴァン・ダミネーターを決め、椅子レッグドロップを決めると、そこでゴングが鳴らされ無効試合に。

サブゥーとアイコンタクトを取るRVDでしたが、突如サブゥーの顔面に椅子ドロップキックを仕掛けました。
どちらの味方でもなかったようで、どうやら時期挑戦者に名乗りを挙げる為のアピールだったようです。
今回挑戦者が決まらなかったということは、次回はこの三者による3WAYダンスが行われるということになるでしょう。