カート・アングル

TNA(Total Nonstop Action)のPPV"No Surrender"にて、カート・アングルの参戦が発表されました。
先週末、遅れ馳せながらSAMURAIの日本語字幕版を見たのですが、全試合終了後にジム・コルネット(かつてのテニスラケット男)がリング上で発表し、続いてカートのプロモーションVTRが流されました。カート自身の声でコメントし、最近は封印していた"It's true, it's damn true!"のフレーズも復活させていました。今確認したら"It's real, it's damn real!"と言っていました。


実は8月中旬、ある英語サイトに「カートはサマースラム後に退団の意向を表明している」という情報が載っていたのですが、ソースが不明だったので信用していませんでした。しかし、9月になって本当に退団したらしいという話を目にし、あの噂は本当だったのかと驚きました。
ただ、その英語サイトには退団理由として「プライベートの問題」と「健康上の問題(首に爆弾を抱えている)」が挙げられていましたので、しばらくは出てこないと思っていました。ですから、こんなに早く登場することになったというのは喜ばしい半面、なぜWWE(ECW)を退団したのかという疑問は未だに残っています。
想像するに、WWEのハードな移動スケジュールに比べると、週2日の収録で済むTNA(他団体との掛け持ちすら可能)は比較的楽だということがあるのだと思われます。
また、政治的な理由もないとは思えません。ECWに移籍したこと自体、政治的な駆け引きの匂いがします。


退団(自分の意志による退団か解雇かは不明)後しばらくは「UFCに出る」「K-1とPRIDEが獲得に乗り出している」と、総合格闘家への転身が噂されていたのですが、とりあえずTNAと契約したことでひとまずプロレス界には残ることになったようです。
ただ、カートをフルタイムで使えるほどTNAの台所事情も楽ではないので、条件次第ではUFCや、K-1またはPRIDに出場、あるいは日本のプロレスイベント(ハッスル、新日が有力?)に出場という可能性も消えたわけではありません。
カート自身も元々MMA好きで(それだけならアンダーテイカーも同じですが)挑戦するなら年齢的に考えても後になるほど難しいので(今でも遅いくらい)、通用するのかどうか確かめる為にも一度は出てみたいという意思があるのは確かです。
それに、総合格闘技ならハードバンプが不要なので首にもあまり負担になりませんし、UFCはTNAと同じSpike TVで放送されていますし、日本の総合格闘技なら高額のファイトマネーが期待できますので、可能性は高いと思われます。
「オリンピック金メダリストのカート・アングル総合格闘技で通用するのか?」ということは、ファンの間でこれまでずっと議論されてきましたが、その結論が遂に出されるかも知れません。
これからのカートの動向は要注目です。