サワヤカなビンスマクマホン

サワヤカなビンスマクマホンは父の会社を乗っ取って経営権を手にしたなんてことはない。


サワヤカなビンスマクマホンはAWAを狙い撃ちして選手を引き抜いてバーン・ガニアを破産させたことなんかない。


サワヤカなビンスマクマホンは自分の為に失業した人にまったく同情していないなんてことはない。


サワヤカなビンスマクマホンはテッド・ターナーの局で放送していたプロレス団体を買収して自社のプロレスを放送させたなんてことはない。ターナーから買収話を持ちかけられたのを断って裁判を起こされたことはない。それが原因で買収した団体をジム・クロケットに売り飛ばしたなんてことはないし、それがWCWとの視聴率戦争の引き金になったなんてこともない。


サワヤカなビンスマクマホンはブレット・ハートとの20年契約を破棄して追い出したことはない。ブレット最後の試合でハメてタイトルを無理やり取り上げたことはないし、そのことを少しも悪いと思っていないなんてこともない。


サワヤカなビンスマクマホンは「私のキンタマはグレープフルーツ級だ」なんて言ったことはない。


サワヤカなビンスマクマホンはおもちゃのピストルを突きつけられて公衆の面前で失禁したことなんかない。


サワヤカなビンスマクマホンは新しいプロフットボールリーグを立ち上げて巨額の赤字を計上して1年で閉鎖したなんてことはない。


サワヤカなビンスマクマホンはハンターさんがケインに変装して死体姦するというアイデアを提案してみんなの反対を押し切って実行して視聴者に引かれまくったことはないし、それを全く後悔していないなんてこともない。


サワヤカなビンスマクマホンはハンターさんとステフの交際に最初は賛成していたのに公認の仲になってから反対に転じたなんてことはない。


サワヤカなビンスマクマホンはストーリー上とはいえ妻の目前で若い女性とキスして見せつけたことはないし、それを自分から提案したなんてこともない。


サワヤカなビンスマクマホンはトリッシュに公衆の面前で下着姿になって犬の鳴き真似をすることを強要したことなんかない。


サワヤカなビンスマクマホンはWCWを買収してマンデー・ナイトロの最終回にRAWの会場との二元中継をやったのに、RAWのオープニングでJJをネタにしたせいで未だにナイトロのオープニングしか見せられないなんてことはない。


サワヤカなビンスマクマホンは業界内のライバルが存在しなくなったことについて「世界のスポーツやエンターテインメントと競っているから競争相手は幾らでもいる」と言ったことはないし、ターナーWCWを買収した時に「これからは同じ業界のライバルだ」と言われて「うちはレスリングではなくエンターテインメントなので同じ業界ではない」なんて言ったこともない。「エンターテインメント」と名乗っているのは「スポーツ」と名乗ると体育協会に上納金を払わないといけないからじゃない。


サワヤカなビンスマクマホンは「ビンスのケツにキスする会」という会を作って公衆の面前でズボンを降ろしてタレントの顔にケツを押しつけるなんてことはしないし、実の息子を入会させたこともない。


サワヤカなビンスマクマホンは娘のステファニーの現実の出産をストーリーに組み込んで「生まれてくる子供の本当の父親は自分だった」というネタを提案したことなんかないし、それを断られたら「本当の父親は兄のシェインだった」というネタを提案したこともない。


サワヤカなビンスマクマホンは片足が義足の青年をリングに上げてその義足を引き抜いたことなんかない。


サワヤカなビンスマクマホンはリングに飛び込もうとしてリングの角で足を打って緊急手術しなければならないほどの重傷を負ったことなんかないし、同じような怪我をしたハンターさんよりも早く復帰できたことを自慢したこともない。


サワヤカなビンスマクマホンは神に向かって「私はあなたが嫌いだ」と言ったことなんかない。サワヤカなビンスマクマホンは「マクマホン教」を作ったことはなく、敬虔なクリスチャンとして知られるショーン・マイケルズのタッグパートナーに神を選んで自ら対戦したこともない。


サワヤカなビンスマクマホンは自宅に帰ったら孫にデレデレになるなんてことはない。


サワヤカなビンスマクマホンは60歳にもなってボディビル雑誌の表紙になったことを自慢したりしない。


サワヤカなビンスマクマホンはDXに汚物を浴びせられたことなんかない。


サワヤカなビンスマクマホンは所属レスラーのバンドをバックにノリノリで歌ったことなんかない。


サワヤカなビンスマクマホンを大統領にしよう。