2007/2/21 Smackdown

at テキサス州ヒューストン トヨタセンター


US選手権試合 (王者)クリス・ベノワ vs フィンレー(挑戦者)

終盤までは高度な攻防が繰り広げられ、この二人らしい非常にハイレベルなレスリングマッチとなりました。この試合を見ると「本物のレスリング」が見られるのもやはりWWEであるということがはっきりと分かります。「WWEはエンターテインメント」と、レスリングのレベルが低いと考えるのは間違っています。基本がしっかりしていなければエンターテインメントは成り立ちません。業界内でもトップクラスの実力者がオープニングマッチを務めるのがWWEというところです。その点において、ROHやTNAはまだまだ発展途上ですし、CMパンクジョン・シナ、モンティ・ブラウンらはまだまだ力量不足だといえます。


唐突に組まれたカードなので素直に決着することはないだろうとは思っていましたが、やはりちょっかいが入りました。フィンレーがターンバックルのカバーを外し、レフェリーの目を引き付けておいて場外に降り、レプラコーンのリトル・バスタード(リング下に住み着いている妖精さん←えい子ではない)を呼び込んだのですが、なぜか出てくることができません。フィンレーも手を引っ張って引きずり出そうとするのですが、何度トライしても戻されてしまいます。仕方なくリング上に戻って攻撃を再開するフィンレー。
と、突然ブギーマンのテーマが鳴り響き、煙が立ち昇ってきました。フィンレーもニック・パトリックもどこから来るのかと周りを見渡すのですが、どこにも見当たりません。
しばらくしてバスタードが這い出てきたかと思うと、その足をブギーマンが掴んでいました。そう、バスタードはブギーマンに捕まっていたのです。ブギーマンはそのままバスタードを担ぎ上げました。
呆然としているフィンレーの後ろからベノワが丸め込み、そのままフォール。


○ベノワ(スクールボーイによるピンフォール)フィンレー×
※ベノワ王座防衛


ブギーマンはフィンレーが降りてきたところでバスタードを解放。バスタードは怯えてリング下に戻ろうとしません。



ヴィッキー・ゲレロ インタビュー

ようやくギプスが取れました。ヴィッキーには何かアイデアがあるようで、計画を進めているとのこと。エディ絡みではない悪徳マネージャとして復帰するなら大歓迎です。

ポール・ロンドン&ブライアイン・ケンドリック w/z アシュリー vs デュースン・ドミノ(デュース&ドミノ) w/z チェリー

○ドミノ(デュースの顔面蹴りからピンフォール)ケンドリック×

キング・ブッカー ヒューストン名誉市民授賞式

ヒューストン市からキング・ブッカーに名誉市民の称号が授与されました。どうせ嘘でしょうが。
ブッカーの牛のよだれのような演説でグダグダの空気が漂っているところにケインが割り込み、市の役員をぶちのめし、キングを投げ捨てて授賞式をぶち壊しました。


茶番です。
王様ごっこを始めてから、スピーディでダイナミックな試合運びと観客を惹きつける喋りのセンスを併せ持っていたブッカーは、試合もマイクも退屈な三流レスラーに堕落してしまいました。こんなくだらない猿芝居を誰が喜ぶというのでしょうか?それともクリエイティブチームはブッカーを潰したいのでしょうか?
スマックダウン所属のレスラーは一生懸命試合のクオリティを高めようと努力しています。それなのに、こんな形で脚本が足を引っ張っていては報われないではありませんか。試合だけやっていた方がはるかに面白いというのなら、構成作家なんか必要ありません。
とにかく王様ごっことエディ絡みのアングルを引っ張るのだけはいい加減終わりにしてほしい。



ミスター・ケネディ vs ヴィトー

ケネディがヴィトーのドレスを剥ぎ取りました。セクハラです。いや痴漢です。
裸を晒した恥ずかしさで動きが落ちたヴィトーを圧倒してあっさりフォール。


ケネディ(ケントーン・ボム+ブロックバスターの複合技(雪崩式カミカゼ?)からピンフォール)ヴィトー×


ヴィトーの下着がTバックではないので妙だとは思っていましたが、これをきっかけに女装やめるのでしょうか?気に入っていたのに。



ビキニコンテスト

  • クリスタル
  • ジリアン
  • アシュリー

ジリアンがガウンを取ると、その中はビキニではありませんでした。そして、なぜか「私はこんなアバズレたちとは違う。特技の歌を披露する」と、いきなり歌い始めました。その歌声はジャイアン並です。JBLは「死ぬ寸前の馬の鳴き声みたいだ」と評しました。
優勝者はアシュリー。結果に文句を垂れるジリアンですが、結局アシュリーに服を脱がされてブラ&パンティ姿になってしまいました。



マット・ハーディ vs ミズ

○ミズ(ジョーイ・マーキュリーの防護マスク殴打→ミザード・オブ・オズからピンフォール)マット×

バティスタ演説

世界ヘビー級王者バティスタはアンダーテイカーの真意を測りかねています。それはWWE王者ジョン・シナにしても同じこと。両者はアンダーテイカーを迎え、どちらの王座に挑戦するかを確認しようとしました。
アンダーテイカーが入場ランプに姿を現しました。この場で結論が出されるのでしょうか。
そしてリングイン。二人の王者を見据えています。シナとバティスタの目を順に見つめるテイカー。


しかし、そこにショーン・マイケルズが割り込んできました。HBKロイヤルランブルでテイカーに落とされ、最後の最後でチャンスを逃したのです。
HBKはテイカーへの挑戦を表明。この場でテイカーと王座挑戦権を賭けての対戦を要求。HBKはなんとしても王座挑戦権がほしいようです。


しかし、そこにマクマホン会長が割り込んできました。
HBKに向かって「先ほど試合を提案したようだが、お前の望みなど知るか!勝手な試合は認めん。」そりゃそうです。
そして、改めて自分で試合を提案しました。PPV「ノー・ウェイ・アウト」において、ジョン・シナ&ショーン・マイケルズ vs バティスタ&アンダーテイカーを行うとのこと。
タッグ王者HBK&シナ、WWE王者シナ、世界ヘビー級王者バティスタ、そして任意の王座挑戦権を持つアンダーテイカー。この場にはいませんでしたが、ECW王者ボビー・ラシュリーの存在もあります。複雑な人間関係が交錯し、先が予想できない展開になってきました。