マイク・オーサム死去

日本ではグラジエーター、WWEではマイク・オーサムの名で知られるマイク・アルフォンソさんが亡くなったそうです。
Mike Awesome - Wikipedia, the free encyclopedia
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どうやら自殺のようです。自宅で首を吊って死んでいるところを発見されたとのこと。
最近は体調不良の為プロレスの方はセミリタイア状態で、不動産会社に勤務していたそうです。


WWEにはほとんど出場していませんが、「WWEWCW・ECWアライアンス」の抗争ではWCWの一員として参戦、ECW「ワン・ナイト・スタンド」では田中将斗シングルマッチで対戦しています。ECWからWCWへの移籍ではトラブルがあったようで、ジョーイ・スタイルズが実況中に突然キレてオーサムを罵倒しました(ジョーイもまさかこんなことになるとは思っていなかったでしょう)。この試合はとんでもなく激しい攻防が繰り広げられ、タジリさんによると「この試合を見てビンスがどんな顔をしているかと思って見に行ったらずっと口を開けっ放しだった」(いわゆる「口アングリ」状態)そうです。オーサムにとって、あれが最後の大舞台となりました。
かつてエッジがよく口にしていた"Awesome"は「激シブ」と訳されていました。エッジがオーサムのタイツに縫い込まれた"AWESOME"の文字を見て「本当に"激シブ"なのは俺だ」と言っていたのも思い出しました。


私はFMWで何度か生で見ています。あの巨体で繰り出すノータッチトペはド迫力でした。ビッグ・タイトンとのコンビは、小柄なレスラーの多いFMWでは数少ないプロレスラーらしい迫力が感じられました。
FMW出身の田中将斗は、オーサムとの試合を通じて格を上げました。さほど大きくもない田中が強大なオーサムに真正面からぶつかることで「弾丸戦士」のキャラクタを確立したのです。オーサムの決め技はアッサム・ボム(FMW時代は"Awesome"をオーサムではなくアッサムと読んでいた)からランニング・アッサム・ボム、雪崩式アッサム・ボム、そしてアッサム・ボム・オン・ザ・テーブルとエスカレートしていったのですが、それを受けきったことで田中将斗FMWでもECWでもトップグループに食い込むことができたのです。また、オーサムとの抗争が好評だったからこそワン・ナイト・スタンドでシングルが組まれたのです。田中にとって、まさに「永遠のライバル」と呼ぶに相応しい存在でした。


ご冥福をお祈り致します。