2007/3/13 ECW

at カリフォルニア州サンディエゴ


現在、ニューブリード(新しい種族)とECWオリジナル(旧ECW所属選手)の軍団抗争が行われています。今回は冒頭から冒頭からニューブリードとECWオリジナルの対抗戦。
両軍団のメンバーは

  • ニューブリード
    • イライジャ・バーク
    • “アルファメイル”マーキス・コー・ヴァン
    • マット・ストライカ
    • ケビン・ソーン(w/z アリエル)
  • ECWオリジナル



ロブ・ヴァン・ダム vs ケビン・ソーン

序盤は両軍とも全員がリングサイドにいたのですが、やはり乱闘が起き、アリエルだけを残して全員控え室に帰らされました。せっかくの軍団抗争が台無しです。


ソーンも少しは成長したと思っていたのですが、やはりまだ問題大有りです。打撃は(相変わらず)弱々しく、一応巨漢に分類されるはずなのに、クルーザー級のリミットに近い軽量のRVDを持ち上げてふらつくほど非力です。受けはまあまあですが、プランチャを受けるのにRVDがめいっぱい遠くに飛んでやっと当たる程度の距離(それだと高く華麗に飛ぶことができない)で待っているなど、今ひとつ信頼が置けません。技巧派でもパワーファイターでもなく、実に中途半端です。生命線の演出面でもアリエルに食われているという有様。せめて受けだけはもう少し巧くなって頂きたいものです。


RVD(ファイブスター・フロッグ・スプラッシュからピンフォール)ソーン×



マネー・イン・ザ・バンク予選 CMパンク vs ジョニー・ナイトロ w/z メリーナ

ソーンに比べるとナイトロが天才レスラーに見えてきます。実際、プロレスの巧さでは比べものになりませんし、なおも成長し続けているのです。こういうレスラーこそプッシュされるべきでしょう。ただ、エッジやシナはプッシュを急ぎすぎて失敗しましたし、かつてのHBKのようにじっくり時間を掛けて育てた方がよいのかも知れません。いずれにせよ、5年後にはトップに立っているのは間違いないでしょう。
それに対し、パンクは急ぎすぎている感があります。将来有望であることは確かですが、まだちょっと早いのではないかと。自分のスタイルを固める前に日本のレスラーのムーブばかり取り入れているのも気になります。もう少し自分のスタイルというものを考えてほしいものです。


○パンク(ストマックブロック?からピンフォール)ナイトロ×
※横向きに担ぎ上げてそのまま前に落とし、膝を立ててナイトロの顔面に当てる。腹に当てればストマック(胃)ブロック



ラ・レジスタンス(シルバン・グルニエレネ・デュプリー) vs ジョバー1号&2号

反米軍ラ・レジスタンスがECWのリングで復活。ロブ・コンウェイはいませんが。今回は顔見せでジョバーを秒殺。何気にジョバー1号(ビクター)の受身がすごかった。


○シルバン(バックドロップ+ネックブリーカードロップの複合技からピンフォール)ジョバー2号(ウィル)×


試合後にスニツキー乱入。ジョバー1号、2号と立て続けにブートでKOしました。



エクストリーム・エクスポーゼ ダンスショー

レイラは誰かに似ていると思っていたのですが、やっと分かりました。木村響子です。顔はぜんぜん違いますが、ライオンヘアーと大袈裟な身振りに似た匂いを感じます。

2007年殿堂者紹介

ふと思い出したのですが、カート・ヘニングが使っていた、肘を曲げて肘の内側の骨を相手の顔面に打ち付ける技は、父ラリー・ヘニングから受け継がれたものでした(私はラリーの現役時代を知りませんが、そういう話です)。この技により、ラリーは"The Axe"(斧)の二つ名を持っていました。この技のフォームはアックス・ボンバーによく似ています。ハルク・ホーガンのアックス・ボンバーは、この技とスタン・ハンセンのウェスタン・ラリアットを組み合わせたものだったのです。ホーガンも本国ではアックス・ボンバーではなく専らこの技を使っていました。

ECW選手権試合 トリプルスレット (王者)ボビー・ラシュリー vs ハードコア・ホーリー vs ミスター・ケネディ

時間がなかったせいか、トリプルスレットにしては展開が地味で、ハードコアも足りなくて面白い試合にはなりませんでした。ラシュリーは身体能力が飛び抜けて高く、経験を積めば化けるかもしれないという期待はありますし、色々な状況を経験しておくのもいいでしょう。やはり怖いのは怪我で、今のように力任せの試合をしていては近いうちに故障を抱えるのは目に見えています。バティスタが負傷欠場してから以前よりも下手になったという前例もありますし、もう少し柔軟な試合運びを身に着けてほしいと思います。


○ラシュリー(オクラホマスタンピートからピンフォールケネディ×
※ラシュリー王座防衛