2007/3/19 RAW
at カリフォルニア州立大学フレズノ校
The California State University
世界タッグ選手権試合 (王者)ジョン・シナ&ショーン・マイケルズ vs エッジ&ランディ・オートン(挑戦者)
…のはずだったのですが、RKO指定は出てこず、タイタントロン越しに王者組を挑発。試合は後で行われることになりました。RKO指定はHBKの裏切りの歴史をVTRにまとめて流しました。過去にマーティ・ジャネッティ(元パートナー)、ディーゼル(元用心棒)、Xパック(元パシリ)、ブッカーT、ハルク・ホーガンを裏切った姿を見せて、シナに不信感を抱かせようというのです。シナは思惑通りHBKに疑いの目を向け始め、HBKは決定的映像を見せ付けられて居たたまれない様子でした。
マネー・イン・ザ・バンク予選 ジェフ・ハーディ vs シェルトン・ベンジャミン
○ジェフ(ツイスト・オブ・フェイト→スワントーン・ボムからピンフォール)ベンジャミン※ジェフのマネー・イン・ザ・バンク出場が決定
ジョニー・ナイトロ vs スーパー・クレイジー
ナイトロとメリーナはバックステージで口論。その為、メリーナはナイトロのセコンドに就きませんでした。先に入場したナイトロは試合が始まる前にクレイジーに襲い掛かり、場外で散々痛めつけ、リングを後にしました。結局試合は行われず仕舞い。入場ランプでニヤニヤしながらクレイジーを眺めるナイトロ。これではどちらが「超キチガイ」だか分かったものではありません。
メリーナ vs マリア
当然、この試合にもナイトロの姿はありません。MNMはどうなってしまうのでしょうか?○メリーナ(ブロンコバスターをまたぐらを蹴ってブロック→スクールボーイによるピンフォール)マリア
ビンス・マクマホン会長演説
会長はあくまでヒールの立場でトランプ氏を迎え撃つ腹積もりのようです。これまでの抗争を振り返るVTRを流した後、代理人のウマガ(w/z アルマンド・エストラーダ)を呼び込みました。一通り演説が終わったところで、タイタントロンにトランプ氏の姿が映されました。トランプ氏はウマガを野獣扱い。ウマガを服従させられる男として紹介したのは、ECW王者ボビー・ラシュリーでした。穿った見方をすれば、白人が代理の黒人と(以下自主規制)
いや、もしかすると、ウマガを物差しにしてジョン・シナとボビー・ラシュリーの力量をファンに見比べさせようという魂胆かも知れません。ラシュリーは自分が大怪我するかも知れないようなムーブを厭わない男です。ラシュリーがウマガと名勝負を見せれば、シナの器の小ささが誰の目にも明らかになります。
過去数年のレッスルマニアでは、興行主側の意向に反してヒールに声援が送られ、ベビーフェイスにブーイングが飛ばされることが多くなっています。ましてや今回は「マクマホン=ウマガ vs トランプ=ラシュリー」という構図。ラシュリーは不支持とまではいかないまでもさほど支持されているともいえませんし、トランプ氏も支持されるとは思えません。この試合でもおそらくベビーフェイスとヒールの逆転現象が起きるでしょう。そこで納得のいく試合をすれば、ラシュリーはうるさ型のファンにも認められるようになります。逆に、シナにも劣る試合をすれば、容赦なくブーイングが浴びせられるでしょう。ラシュリーにとっては正念場。王者に相応しい、誰からも認められるような試合をしてくれることを期待します。
マスターロック・チャレンジ
今回の挑戦者は、身長7フィート3インチ、体重420ポンドの大巨人、グレート・カリ。ただでさえ大きいのに、元ボディビルダーですから肩から胸の筋力も強いはずです(下半身はガタガタですが)。最強の挑戦者を迎え、マスターロックはついに敗れることになるのでしょうか?しかし、マスターズはマスターロックを仕掛けようとするものの、大き過ぎて手が回りません。結局決められないまま、カリが不戦勝とばかりに勝ち誇っていたところにケイン登場。ケインはマスターズにチョークスラムを決めて排除すると、カリにブート、パンチ、そしてクローズラインで場外に落としました。戻ってきたマスターズを椅子で一撃。皮肉なことに、この乱闘でマスターロックの無敗は守られることになりました。
2007年殿堂者紹介
これまで“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス、“ミスター・パーフェクト”カート・ヘニングの殿堂入りが発表されています。今年3人目の殿堂入りはジェリー・“ザ・キング”・ローラー。
今ではRAWの解説者としてお馴染みですが、かつては「メンフィスの帝王」あるいは「南部の帝王」と呼ばれていた名セスラーです。ジェリー・ジャレット(ジェフ・ジャレットの父)と協力してテネシー地区のプロモーター兼エースとして活躍し、USWAを盛り立てました。また、一時はダラス地区のWCCWとAWAの王座を統一(ユニファイド王座と呼称、但しAWAは認めず)するほどの活躍を見せました。しかし、World Wrestling Federationの攻勢に圧されてAWAやWCCWの経営が破綻すると、お膝元のUSWAも苦境に立たされるようになり、キングもWWEに移籍することになりました。移籍直後は“バーガー・キング”などと呼ばれて不遇の日々を過ごしましたが、得意の喋りを生かしてRAWとSmackdownの解説者になると、ジム・ロスとの軽妙なやり取りが視聴者の人気を集め、WWEにはなくてはならない存在としてファンに愛されるようになりました。一時期、ディーバの一人キャットと結婚し、キャットの解雇に抗議して自らも退団したのですが、離婚後に復帰し、それ以来ずっとRAWの解説を務めています。選手としては年に数回リングに上がってごく短い試合をする程度ですが、インディー団体では現役バリバリのレスラーとして活躍しているようです。