2007/4/30 RAW

at コネチカット州ブリッジポート



オープニングスキット

番組最初に登場したのは“バカ息子”…いや、“シェイン・オ・マック”ことシェイン・マクマホン。「マネマネマネマネ…」と繰り返される入場曲はシェインのシンボルだったのですが、ここ最近はドナルド・トランプに持っていかれた感があります。その表情は厳しく、恒例の不思議な踊りも見せず、いかにも不機嫌な様子でした。
シェインはECW王者ボビー・ラシュリーを呼び出しました。そして、父ビンスの敵を討つべく「今夜、ECW王座戦を行う。挑戦者は…シェイン・マクマホンだ!」と、直接対決を要求しました。
両者が睨み合っていたところ、入場ゲートにウマガとアルマンド・アレハンドロ・エストラーダが姿を現しました。ウマガたちがリング下まで来たところでシェインはウマガのところに歩み寄り「戻れ。自分でやりたいんだ」と命令しました。不満そうなウマガをエストラーダが押しとどめ、二人は引き上げました。
シェインはリング内に戻り「俺には代理人など必要ない」と、あくまで直接対決にこだわりました。ラシュリーは「相手になってやってもいいが、俺がECW王座を賭ける代わりにお前は髪の毛を賭けろ」と要求し、シェインはそれを受けて立ちました。

ミッキー・ジェームス&キャンディス・ミシェル vs ビクトリア&メリーナ

○ミッキー(スパイクDDTからピンフォール)ビクトリア×

バックステージにて

ミック・フォーリーマイケル・ペーニャという少年を連れてバックステージを歩いています。どうやらその少年は、「メイク・ア・ウィッシュ」によって「一日名誉GM」を務めることになったようです。
私もよく知らないのですが、「メイク・ア・ウィッシュ」というのは…要するに、難病の少年少女を対象に「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかスペシャル」のように夢を叶えさせるボランティア活動のようです。マイケル少年は「RAWのGMになりたい」という夢があり、それをWWEが叶えさせたということらしいです。
Make-A-Wish Foundation International > Official Home Page
Make-A-Wish of Japan -- 子どもたちの夢をかなえるボランティア
米国は、ただ利益を追求するだけでは企業経営そのものが成り立たない国です。大企業はボランティア活動への協力を惜しみません。社会貢献に無関心だと批判を浴びるという側面もありますし、協力するのが当然という企業文化もあります。WWEも「選挙に行こうキャンペーン」やイラク駐留軍慰問などを行っていますし、米マイクロソフトも莫大な額の寄付を行っています。日本の企業には米国型企業の合理的経営を取り入れようとしているところも多いのですが、合理的経営と社会貢献は一体のものであるということまで理解している企業がどれだけあるのか疑問です。日本の企業文化は終身雇用と篤い福利厚生で、その分社会貢献を軽視してきました。米国型と日本型のどちらが優れているかは一概には言えないのですが、合理的経営だけを取り入れて社会貢献はこれまで通り、などということはあってはならないと思います。

“ネイチャーボーイ”リック・フレアー&カリート w/z トリー・ウィルソン vs ランス・ケイド&トレバー・マードック

試合前、フォー・ホースメン(NWA/WCW時代のフレアー軍団)の新作DVDの宣伝VTRが流されました。
YouTubeでネイチのイカレインタビューを検索してみました。
Video results for 'ric flair interview'
カリートは「この試合に勝ったら『バックラッシュ』でタッグ王者に挑戦する。これが"Cool"だ」


マードック(スウィート・アンド・サワーからピンフォールカリート×
※ケイドのクローズラインマードックのチョップブロックの複合技


せっかく試合前に意気込みを見せたのに、カリート自らフォールを取られてしまいました。その結果、PPV「バックラッシュ」ではケイド&マードックがハーディーズの持つ世界タッグ王座に挑戦することが決定。敗戦に腹を立てたカリートは、ネイチの手を振り払って怒りの表情で引き上げていきました。



WWE選手権 #1コンテンダー決定戦 ランディ・オートン vs “ハート・ブレイク・キッド”ショーン・マイケルズ

序盤からオートンと喧嘩別れしたエッジがリングサイドに陣取り、介入のタイミングをうかがっていました。


終盤、HBKのフライング・フォーアームをオートンがかわし、後ろにいたレフェリーのチャド・パットンに誤爆。続いてHBKがスウィート・チン・ミュージックを狙っていたところ、エッジがエプロンサイドに上がりました。HBKは技のモーションを止めてエッジに詰め寄ったのですが、その隙を突いてオートンがクローズラインを決め、両者とも場外に転落しました。オートンが先に立ち上がり、HBKRKOを決めてリング内に戻しました。そこにエッジが近づいてきたため口論になり、オートンはエッジに対してもRKOを仕掛けようとしたのですが、ガードされてコーナーポストへ突き飛ばされました。寸前で止まりコーナーポスト直撃は避けたものの、振り向きざまにスピアーを決められてダウン。エッジはオートンをリングに戻し、場外で伸びたままのパットンをリング内に戻そうとしました。しかし、パットンはなかなか蘇生しません。その間にもう一人のレフェリー、ジャック・ドーンがリングに入り、両者ダウンの状態でカウントを数え始めました。9カウントで両者が同時に立ち上がると、HBKは電光石火のスウィート・チン・ミュージック一閃。背中を下にしてオートンに覆い被さると、ドーンはスリーカウントを入れました。
これでHBKピンフォール勝ち…とはいきませんでした。いつの間にか蘇生していたパットンは、HBKの肩がマットについていたのを見ていたのです。パットンはHBKのフォール負けを宣告。
(オートンは肩を上げていないので、ダブルフォールの引き分けだと思いますが。肩を上げる予定だったのにオートンが忘れていたのでしょうか?)
ドーンはHBK勝利、パットンはオートン勝利を主張。そしてなぜかエッジが「俺が第一挑戦者だ」と主張。意味不明です。



ハーディーズ(マット&ジェフ) vs ワールド・グレイテスト・タッグチーム(シェルトン・ベンジャミンチャーリー・ハース

○マット(ツイスト・オブ・フェイト→ジェフのスワントーンからピンフォール)ベンジャミン×

カッティング・エッジ

ゲスト:ジョン・シナ
エッジは先ほどのHBK vs オートンの結果について「あの試合は二人とも負けだ」とし、「俺の考えにGMのコーチも同意してくれた。第一挑戦者は俺だ」と虫のいい主張をしました。
そこにオートンとHBKリングインしてきました。二人とも「自分こそ挑戦者に相応しい」と主張。
最後にWWE王者ジョン・シナリングイン。相変わらず黄色い声援と野太い罵声を集めています。シナの喋りは支離滅裂で何を言いたいのか全然分かりませんでしたが(翻訳者の苦労がしのばれます)、会場内の観客も段々歓声が小さくなり、罵声が大きくなっていましたので、おそらく私と同じ気持ちだったと思われます。
シナの退屈な喋りが終わったところで会長補佐ジョナサン・コーチマンが入場ゲートに姿を現しました。「『バックラッシュ』では、シナが対戦するのはエッジとオートンとする。2対1のハンディキャップマッチだ。ピンフォールを取った者を王者とする。」と伝えました。
しかし、そこでミック・フォーリー登場。コーチに対し「今夜、重要事項を決定するのはお前じゃない」と告げ、名誉GMマイケル・ペーニャを呼び込みました。マイケル少年はGM権限で「バックラッシュ」のメイン戦を決定。WWE王座戦は「ジョン・シナ vs ランディ・オートン vs エッジ vs ショーン・マイケルズ」の4WAY戦として行われることになりました。




ECW選手権試合 (王者)ボビー・ラシュリー vs シェイン・マクマホン(挑戦者)

シェインは序盤こそ勢い良く攻め込んでいたものの、すぐに逆転されました。情勢不利と見たシェインはレフェリーのマイク・キオーダを殴り、自ら反則負けを選びました。


○ラシュリー(レフェリー暴行による反則)シェイン×
※ラシュリー王座防衛


反則裁定により、シェインは坊主にならずに済みました(なんで?)。
試合終了後、ウマガとエストラーダ、そしてマクマホン会長が乱入しました。会長やエストラーダの手出しもあり、ウマガはラシュリーをコーナーに押し込み、巨ケツ2連発でダウンに追い込みました。続けてシェインが椅子でラシュリーの頭を殴打。会長もリングに入り、マイクを持ってラシュリーに迫り「バックラッシュでは、ラシュリー vs ウマガ&シェイン&私 の王座戦を行う。ECW王座はマクマホン家のものになるのだ」と宣言。とどめにウマガのサモアンスパイクで完全KO。